のどの症状
のどの症状

のどは呼吸や食事、発声に関わる重要な領域です。
鼻や食道、気管、頸椎に囲まれているため、周辺の臓器からも影響を受け、繊細な部位のため精神疾患の影響も受けます。
のどの症状は、痛み、声のかすれ、飲み込みにくさ、いびき、乾燥感、圧迫感など様々です。
一時的で軽い場合もありますが、長引いたり繰り返したりすると、生活の質に影響を与えます。
痛みで水すら摂取できない、空気の通りが狭くなり窒息の恐れがある時は、入院が必要になります。
ここでは、代表的なのどの症状についてご紹介します。
のどの痛みは、最もよく経験する症状の一つです。
痛みの程度や性質には個人差がありますが、主に以下のような状態が考えられます。
感染症が主な原因ですが、のど以外の疾患が関係していることがあります。
狭心症・心筋梗塞による胸痛がのどに広がったり、薬のアレルギーや自己免疫疾患で口内炎ができたりします。
口も開けられず、食事や水も飲めないほど痛い場合は、入院しなければならないことがあります。
口から見える範囲は限られているため、症状が強く長引く場合は、鼻から内視鏡をいれて、のどの奥に異常がないか確認しましょう。
声がかすれることを嗄声(させい)と言います。
様々な原因により、声帯の振動に異常を生じている状態です。
嗄声の種類には、以下の4つに分類されます。
主な原因は、風邪に伴う声帯の炎症です。
風邪とともに自然に改善することがほとんどですが、高齢になればなるほど、回復力が弱くなり嗄声が残ることがあります。
カラオケや大声を出したのがきっかけに生じる声帯ポリープも安静が第一ですが、改善しない場合は手術が適応になります。
その他に接客業など声をよく使う職業でみられる声帯結節、たばこが原因のポリープ様声帯・喉頭癌、神経損傷による声帯麻痺も原因疾患としてあげられます。
いずれにしても、鼻から内視鏡を入れて声帯を観察することが診断するために必要となります。
鼻に麻酔のスプレーをすれば小学生でも検査できますので、耳鼻科を受診してください。
痛みを伴わないのどの異常感をいいます。
主にのど周辺の臓器(鼻・食道・頸椎・甲状腺)疾患が原因となりますが、糖尿病や貧血などの内科疾患も原因となります。
十分に検査しても原因が見つからない場合は、鬱病や神経症など精神疾患が疑われます。
視診、内視鏡検査は必須で、必要に応じ血液検査や超音波検査、CTなどを追加します。
明らかな原因がない場合は精神科の受診をお勧めします。
時間が経ってから異常所見が見つかる事もあるため、耳鼻科での経過観察もお勧めします。
いびきは、声帯から上側(上気道)の空気の通り道が狭くなり生じる異常音です。
上気道が狭くなる主な原因を挙げます。
いびきが悪化すると無呼吸を伴い、睡眠時無呼吸症候群を合併します。睡眠の質が低下するため、日中の眠気や集中力の低下を引き起こし、交通事故の原因にもなります。
睡眠時無呼吸症候群は糖尿病や高血圧、脳血管障害なども合併しやすいため治療が必要です。
減量や寝るときの体勢を工夫するだけで改善することもありますが、上気道に狭窄病変がないか確認し、睡眠中の検査をして重症度を評価する必要があります。
重傷度に応じて、治療法や精密検査を提案しますので、気になる方は耳鼻科を受診しましょう。
味が分からない、薄く感じる、何も食べていないのに味がするといった味覚の異常を指します。
原因は以下の様に多岐にわたります。
急を要する病気はありませんが、食事の楽しみが奪われると、生活の質が低下します。
かかりつけ内科のある場合は、薬の調整や原因となる疾患の治療を継続しましょう。
耳鼻科では口からのどの奥まで観察し、亜鉛の補充や鼻閉の治療を行います。
咳は気道内を浄化しようとする反射、生体の防御反応です。
食べ物や唾液を誤嚥した際に、むせるのは肺炎にならないための反射です。
主な原因は風邪で、気管に付着した細菌やウイルスを粘液とともに外に排出するため咳がでて、気道の粘膜が損傷され刺激に過敏になったことが要因です。
風邪の場合は2週間程度で改善しますが、長引く時は他の原因を調べる必要があります。
喘息や結核などの肺疾患、逆流性食道炎、副鼻腔炎などが考えられます。
改善しない場合は、耳鼻科もしくは呼吸器内科を受診してください。
首は体で最もリンパ節が集中している場所です。
正常でも触れる事ができ、2cm以下で表面がツルツルして、動きが良い物は心配ありません。
リンパ節が腫れる原因は、風邪や扁桃炎、むし歯などの感染症によるものがほとんどです。
癌が首のリンパ節に転移し腫れることもあります。
感染症であれば2週間程度で改善しますが、改善せず大きくなる場合は精査が必要です。
内視鏡で鼻から喉頭まで観察し、感染源や癌を疑う所見がないか確認しましょう。
耳と顎の下には唾液を作る唾液腺があります。
感染症や腫瘍、自己免疫疾患、石ができて唾液の排泄が悪くなると腫れます。
小児では流行性耳下腺炎(おたふく風邪)が有名です。
昔話の“こぶとりじいさん”は耳下腺腫瘍がモチーフと考えられます。
感染症であれば2週間程度で改善しますが、改善しなければ血液検査や画像検査が必要です。
のどの仏の下にホルモンを作る甲状腺があります。
ホルモンの分泌異常や腫瘍ができると腫れます。
甲状腺の裏には声帯を動かす神経が走っており、嗄声を伴う場合は悪性腫瘍が疑われます。
甲状腺疾患が疑われる場合は、採血や超音波検査が必要です。
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