のどの病気
のどの病気

ウイルスや細菌の感染が原因で咽頭に炎症を起こす病気です。いわゆるのど風邪の状態で、のどが赤く腫れ痛みや熱を伴います。病原性の強さによりますが、数日~1週間程度で自然に治癒します。
風邪の9割がウイルス感染のため、抗生剤を乱用すると薬剤耐性菌を発生させる原因となります。
のどの所見や経過から、細菌感染の合併(2次感染)が疑われる場合に抗生剤を使用します。
急性咽頭炎の後遺症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、胃酸逆流などが原因で咽頭炎が長く続く状態です。
痛みは軽度で、のどの違和感、痰がらみ、咳などが不快な症状が続きます。
治療は原因疾患の治療で、原因不明な場合や症状が改善しない場合は、漢方等を使用します。
急性咽頭炎のなかで、扁桃腺に強く炎症が起きているものをさします。扁桃腺に感染する起因菌もウイルスが多く、小児では7割、成人では3割とされています。軽症では抗生剤を使用せず治療し、中等症以上では抗生剤を使用します。重症で、食事や内服をすることができなかったり、周囲に膿がたまって空気の通り道が狭くなったりした場合は入院治療が必要になります。
扁桃炎が持続する状態で、2週間以上~3ヶ月以上など明確な基準はありません。急性扁桃炎を繰り返す場合を反復性扁桃炎といい、年に3回以上が目安とされます。学校や仕事を休まざるを得ないため、不利益が大きいと考えられる場合は、手術を勧めます。手術は全身麻酔で、入院期間と退院後の療養期間を合わせると2週間ほど必要です。急ぐ必要はありませんので、お休みがとれる時に手術を予定します。
手術を希望される場合は、連携医療機関に紹介します。
喉頭蓋とはのどの奥にある軟骨で、食べ物が肺に入らないようにする蓋の役割をしています。主に細菌感染が原因で喉頭蓋に炎症がおきた状態を急性喉頭蓋炎と呼びます。
空気の通り道が狭くなり、窒息死する恐れもある大変危険な病気です。
つばを飲み込めない位のどが痛い、苦しくてヒューヒューと音がする時は一刻を争います。
のど仏の下を切開し、気管と肺に空気の通り道を確保する手術(気管切開術)が必要になりますので、連携医療機関に紹介します。
カラオケや一時的に大声を出したのをきっかけに、声帯に血豆ができた状態です。
通常は片側に発生し、声帯の振動が不規則になるためガラガラした声になります。
声の安静や禁煙など内科治療で改善が期待できます。改善しない場合は手術を検討しますが、手術後は1週間の沈黙療法が必要です。手術を希望される場合は、連携医療機関に紹介します。
教師や歌手、アナウンサーなど日常的に声をよく使う職業に多い病気です。手の中指にできるペンダコの様に、両側の声帯にコブができます。症状と治療は声帯ポリープと同じです。小児の場合は思春期前後の声変わりで自然治癒することが多いです。手術を希望される場合は、連携医療機関に紹介します。
飲酒と喫煙の習慣があり、声を酷使する職業(≒クラブのママ)に多い病気です。両側の声帯が浮腫状に腫れ、低音の効いたダミ声を伴います。治療は、内科的治療か手術を選択しますが、生活習慣を改善するには時間を要し、声帯ポリープよりも病変が広範囲のため、手術後の安静期間も長期を要します。
反回神経は、声帯を動かす神経です。脳から首を通って心臓の近くをUターン(反回)し、声帯に伸びています。麻痺すると声帯がうまく閉じないため嗄声を生じ、誤嚥も起こしやすくなります。
原因は、反回神経の通り道に腫瘍があり圧迫されることや、帯状疱疹などウイルス感染による神経炎、脳疾患による中枢神経障害が挙げられます。原因不明なものを特発性反回神経麻痺と呼びます。高齢者ほど癌が見つかる可能性が高く、回復も困難なことが多いため、嗄声が続く場合は耳鼻科を受診しましょう。
10秒以上、息が止まることを無呼吸といい、無呼吸が1時間あたり5回以上あると診断されます。小児は大人と基準が異なり、1時間あたり1回以上で診断されます。顎が小さい、扁桃腺が大きい、肥満、鼻が詰まって口呼吸になることが主な原因です。
いびき・無呼吸が悪化すると、起床時の頭痛や日中の眠気を伴い、肥満・糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病を合併しやすくなります。
軽症であれば減量や、寝るときの体勢の工夫、鼻閉に対する治療で改善が見込めます。
重症の場合は、鼻にマスクを当て、空気の圧力で気道が狭くならないようにするCPAP治療が適応になります。小児では扁桃摘出術が第一選択となります。簡易検査の結果だけではCPAP治療が適応にならない場合や、手術が必要な場合は連携医療機関へ紹介します。
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